知るほどに広がる、物流業務の面白さ

これまでの経緯について教えてください

入社のきっかけについては、もともと物流業界を志望していたわけではありませんでした。しかし、ご縁があって入社させていただき、働く中で身近な商品がどのように運ばれているのかという“裏側”を知るうちに、物流の面白さに惹かれていきました。
その後、さまざまなセンターでの実務経験や企画部での業務を通して、物流のロジックを学ぶ機会を得ました。情報の分析、多角的な視点や思考法などを身につけたことで、それまで感覚的に行っていた業務に対する“答え合わせ”ができたように感じ、大きな転機となりました。この経験を通じて、物事の見方や価値観が大きく変わったと実感しています。

センター長として、どのようなセンター運営をされていますか?

主な業務は予実管理、人員管理、荷主様対応などです。その中でも、1年間の月別の物量予測をして適切な人員配置をすることを徹底しています。コストを抑えるためには、過去の実績を参考にしつつ、曜日や季節ごとの波、他センターの状況、社会情勢などを加味しながら、来月の物量を予測し、最適な運用を目指していきます。これには、予測と実績のギャップを分析することで精度を上げていくことが重要であり、日々の積み重ねによってスキルを高めていきたいと考えています。
また、「標準化」にも注力しています。スタッフがそれぞれ独自のやり方で作業を進めていると、ミスや遅延の原因特定が難しくなります。そのため、マニュアルを整備し、全員が同じ手順で作業できる環境を整えています。
こうした取り組みは、現場スタッフの協力なくしては成り立ちません。目指すゴールや作業の意味、そこにあるメリットを丁寧に伝えることで、初めて一緒に走ることができます。
加須センターには長く勤務してくださっている、頼れるスタッフが多く在籍しています。これまで培ってきた良い文化を守りつつ、変化が求められる現代の物流ニーズに応えられる、安全・高品質・高生産性なセンターを目指しています。

現代の物流ニーズに応えるセンターづくりへ

仕事のやりがいを教えてください

センター長としての業務を通じて、これまでセンター業務や企画部で学んだことを実践している感覚が楽しいです。ひとつひとつ改善を積み重ねることで、着実に生産性を高められていると実感しています。
また、データ管理は重要ですが、それ以上に、物量予測し計画を立てて実績の確認をすることが最も重要です。そうすることで、ズレたときに原因を分析しやすくなります。そうした重要な工程を、信頼して任せてもらえることで、貴重な経験が積めていると感じています。

最後に、将来の目標を教えてください

私は「段取り八分、仕事二分」という言葉を大切にしています。仕事の成果、すなわち利益は、物量予測にもとづいた的確な段取りによって決まると考えています。計画をしっかり立てることで、働きやすい職場づくりが進み、無駄なコストを削減しながら利益の最大化にもつながります。
物流倉庫には、機械化や脱炭素といった新しい価値を提供する役割がある一方で、徹底したコスト管理によって効率を追求していくことは必須ですが、ムリ・ムダ・ムラを徹底的に排除し、安全・品質・生産性の向上を図るためのカイゼン活動は、個人の成長を促し、職場全体のエンゲージメント向上にもつながると考えています。
まだまだ力不足な部分もありますが、経験豊富な先輩方や周囲のスタッフの支えを受けながら、人が集まり、いつまでも安定して運営できるセンターにしていきたいです。