ゼロからはじめたSNS運用
T.Yさん:上司からSNSを立上げてほしいと言われ、新しい挑戦になると思い、二つ返事で受けました。ナオヨシ側からサポートはありましたが、担当者は私ひとり。アカウント名をどうするか、「中部グループ*1」だけだと堅いかな、採用や公式を入れた方が見てもらいやすいかな、会社の案内文をどうしようか…。そんな手探り状態からのスタートでした。見る側と作る側ではまったく視点が違っていて、Instagramは3列のレイアウトなので、「縦で統一するか、横で統一するか」といったデザインのバランスや、コーポレートカラー、ターゲット層を意識した構成づくりが大切だと学びました。写真よりも動画の方が伝わりやすいと思い、出演をきーちゃんにお願いをしたんです。
K.Tさん:お話をいただいた時は、「自分にできるの?」って感じでしたけど、ちょっと面白そうだなと思って、「やります!」って返事しました(笑) 。最初はカメラの前に立つのも緊張しましたが、やってみると意外と楽しくて。

S.Rさん:合併*2してワンロジとしてSNS発信を始めることとなり、担当の話をいただきました。それまでT.Yさんがひとりで運営していたことを知って驚きました。でも正直、あんな本格的なことをやっているのに、何もわからない私たちにできるのかなって不安でしたね。企画を考えるのも難しそうだし、ネガティブなことばかり浮かんで、実際やりたくなかったです。
T.Rさん:私も同じでした。見る方が楽しいし、経理として配属されたので、採用向けのSNSって人事の仕事じゃないの?と戸惑いました。
S.Rさん:でも、会社の協力体制もありますし、同じ業務を共有できる仲間がいるので心強いです。
T.Yさん:私の事業所には同世代の女性が少ないので、こうして一緒に活動できるのが嬉しいです。「自分も頑張ろう」と思える存在です。

撮影現場のリアル、どうすれば面白く伝わるの?
S.Rさん:関東支社では、社内の雰囲気が伝わる企画を中心にしています。出演者を多くして親しみやすい雰囲気を出すようにしていますが、ネタ系・おもしろ系の動画はリアクションが命。ただ、撮られ慣れていない人が多くて、カメラを向けると急に固まっちゃうんです。
T.Rさん:そういう時は「テスト撮影です」と伝えてリラックスしてもらうようにしています。でも、最初に撮った“お試しカット”が意外と一番良かったりするんですよね。
S.Rさん:クイズ系の動画は一発撮りが多いです。何テイクもすると緊張しちゃうので。
T.Rさん:その“ちょっとズレた感じ”がまた面白いんですよね。
S.Rさん:じつは出演の承諾を得るのも一苦労で、出演OKをもらうには“何度もお願い”が基本です。「きーちゃんが主役で、私たちは脇役だからバズりません!」って伝えて押し切ってます(笑)。
K.Tさん:トラックドライバーさんに「ドライバーになって良かったこと」を聞いた動画が想像以上に再生回数が伸びました。コメント欄で「分かる!」とか「そんなことないよ」など、いろんな意見をもらえて嬉しかったです。
T.Yさん:「1人時間が長い」「年功序列ではなく実力主義」といった、実際に働く方のリアルな声が共感を呼んだのだと思います。
S.Rさん:ラップの巻き方の動画も反響が大きかったですね。コメント欄で「前から派」「後ろから派」と意見が分かれたりして、現場のリアルが伝わる投稿ほど反応が大きいです。
T.Rさん:何が伸びるかは本当に分かりません。バズることよりも、「この会社いい雰囲気だな」と思ってもらえる投稿を心がけています。
物流を女性目線で発信
K.Tさん:撮影を通して、会社のことやドライバーさん、センターの仕事を知ることができました。入社前は「ドライバーさんって強そうな人が多いのかな」と思っていたけど、実際は気さくで優しい方ばかり。意外とおしゃべりな方もいて、印象がガラッと変わりました。真面目で丁寧な方が多く、改めていい会社だなと感じています。
T.Rさん:私の父もドライバーなので抵抗はなかったですが、世間的には“怖い”イメージもあると思います。SNSを通して「ドライバーさんって実は優しくて明るい人が多いんだよ」と伝えたいです。
S.Rさん:普段、センターで働く方と関わることが少ないので、撮影がきっかけで知ることができました。センターごとに雰囲気が全然違うのも面白いです。一般の方にとっては「物流って何?」という印象があると思うのですが、倉庫で荷物を預かる以外にも多くの業務があることを知ってもらいたいです。
K.Tさん:「ドライバー=宅配」というイメージも強いですよね。ワンロジの業務は、倉庫から販売店などへのBto B配送が中心なので、それを知ってもらえるだけでも印象が変わると思うんです。
T.Rさん:関東支社は常温のセンターが多いので、新城マザーセンターの全自動冷凍倉庫を見学したときは驚きました。荷物が自動で動いていて、人がいない!物流って力仕事だけじゃなく、テクノロジーの現場でもあるんだと思いました。
T.Yさん:物流業は“男性の職場”というイメージが強いですが、女性ならではの視点で発信するのは新鮮で面白いですし、新しい試みだと思っています。

フォロワーの数よりも、届けたいのは会社の温度
T.Yさん:これからもっと「個人」にフォーカスした投稿を増やしていきたいですし、動画ごとの反応を分析して、企画段階から狙って当てる力をつけたいと思っています。
S.Rさん:関東支社では、全センターを紹介する企画も進めています。保管しているものやセンター長のカラーも違うので、そのあたりが伝わる投稿にしたいです。
K.Tさん:私たちの投稿をみて、物流の仕事を知ってもらい、ワンロジの現場を身近に感じてもらえたら嬉しいですね。
T.Rさん:私たちと同世代の人たちにもっと物流業界を知ってもらい、興味を持ってもらいたいです。
T.Yさん:SNS運営を「遊び」ではなく「仕事」として認めてもらえるよう、採用につながる結果を出したいです。最終的な目標はSNSが採用媒体として機能すること。“ワンロジのSNSを見て応募しました”という声が1件でも増えるよう、これからも発信し続けていきます。
*1 2024年中部グループ(中部冷蔵株式会社・中部ロジ株式会社)のSNSがスタート
*2 2025年年3月「株式会社井ノ瀬運送」「中部冷蔵株式会社」「中部ロジ株式会社」が合併し「株式会社ワンロジスティクス」として発⾜し、ワンロジとしてSNSを始める