異文化を楽しみ、リスペクトすることで信頼が生まれる

日本に来てからどんな活動をされてきましたか

ブラジルから日本に来て、最初に派遣社員として工場で働き始めました。職場は外国人が多い環境で、日本語も全く話せなかったので、もっと日本人とも仲良くなりたい思い、地元のスイミングスクールに通い始めました。ブラジルで長く水泳をやっていて泳ぎが得意だったことから、日本でも経験を活かしたいと考えていたところ、日本語を話せる父の仲介で、外国人向けのボランティアコーチとして働くことができました。
そこで出会った方のおかげで、物流の仕事や建設の仕事をさせてもらい、仕事と言葉の両方を徐々に覚えていくことができました。その後、家を購入して生活の場所を移したのを機に、近くで働ける職場を探していたところ、ちょうど建設中だった新城センターの求人を見つけ、最新の物流倉庫で働けると考えて応募しました。当初倉庫作業で応募しましたが、これまでの経験からドライバーとしても誘ってもらい、現在は両方を兼任しています。

新城マザーセンターで働き始めてみてどうでしたか

センターの立ち上げから参加させてもらったので、大変なこともありましたが、みんなで話し合いながら現在の仕組みを作ることができました。信頼して仕事を任せてもらえたこともやりがいになりました。仕事以外でも遊びに行ったり、みんなでバーベキューをしたりと、人間関係がとても良い職場なので、日本語も上達しました。正社員として働かせてもらえたことも嬉しく、ありがたいという気持ちでした。
倉庫作業とドライバーの両方を担当したことも自分に合っていました。運転が好きですし、体を動かすことも好きなので、いろいろなことに挑戦したい自分にはぴったりの仕事です。一方の作業に偏らないことで、体への負担も少なくなっています。また、新型のトラックが多く、AT車中心なので、腰の負担が少なくて働きやすいですね。

人と人を繋ぐことで、頑張る人がチャンスを掴める環境を作りたい

外国の方が日本で働くときに大変なことはどんなことですか

私も最初は日本語が話せなくて大変でしたが、会話をしながら、少しずつ話せるようになりました。日本の方はとても親切で、聞くと丁寧に教えてくれるし、なかなか聞き取れない私にあわせてゆっくり話してくれたりしたので、すごく助けてもらいました。今でもまだまだ伝えきれないことも多いので、勉強しないといけないんですけどね。特に勉強しないままここまできてしまいました。
言葉も大変ではありますが、文化の違いも大変です。私は日本の文化に興味があったので、あまり苦労はなかったのですが、私より日本語がうまくても文化や日本のマナーに馴染めず苦労している人もいます。コミュニケーションの方法、暗黙のルールなど、文化的な違いはあるので、その部分に馴染めるかはとても難しい問題です。
新城センターには、日本語を理解できない社員や経験の少ない社員もいます。しかし、みんな真面目で前向きに仕事に取り組んでいるので、私はその間に入り、円滑にコミュニケーションが取れるようサポートしています。特に、翌日の配車や急な変更については、毎日丁寧に伝えています。仕事を教える際もしっかり正確に内容を伝えることで、早く慣れてもらえるので、うまく双方の言葉を伝えられるよう心がけています。

これからどんな会社になっていって欲しいですか

倉庫が空っぽの状態からスタートして、あっという間に一杯になり、これからいろいろな計画もあるので楽しみにしています。どんどん大きくなって変化していく中でも、話しやすくて、相談しやすくて、みんなでリスペクトし合える今の環境は大事にしたいです。あとは、さまざまな環境の人にチャンスが広がると嬉しいですね。外国人の場合だと、言葉が話せないけれど、性格が良くて仕事ができる人も多くいます。きっかけと環境で、そうした人たちが活躍できる場所がまだまだあると思うので、新城センターや他のいろいろな良い場所を見てもらって、そこで働きたいと思う人と、働く場所を繋げられたらいいなと思います。やはり、人として社会的に安定した環境で働けることは大切なことですから。そこにつながるチャンスが少しでも多くしていきたいですし、私も翻訳やこれまで日本で働いてきた経験を伝えることで、できるだけサポートしていきたいと思っています。

取材を通して

新城センターの開業時から勤務し、職場仲間から「ミスター」と呼ばれ、信頼されるL.Fさん。取材時もセンター長が「Lさんが橋渡しをしてくれるおかげで、良い人たちに働いてもらえる」と話してくれました。言葉や文化の壁は大きいですが、それを繋ぐ人がいることで、これまで埋もれていた強みが活かせると感じました。さまざまな人がその人らしく力を発揮できる環境作りをこれからも応援していきたいです。