九州と本州をつなぐ新たな架け橋に

ワンロジが推進する全国コールドチェーンプロジェクトの一環として、九州地区への展開が始まりました。

日本有数の食料生産地である九州から都市部への商品輸送、また各県で生産された食品を九州内の消費地へ供給する役割を担い、地域経済を支える物流ネットワークを構築していきます。

九州は、本州からの“下り便”に比べ“上り便”の荷が少なく、輸送バランスを取るのが難しい地域です。その課題を解決する鍵となるのが、地域の荷主様との連携強化です。

3年後にはセンター開設を予定しており、福岡営業所はお客様の困りごとを一つひとつ解決しながら、地元企業とのつながりを広げ、地域に根ざした物流ネットワークを構築していきます。

単なる輸送業務にとどまらず、生産者の販路拡大や地方企業が抱える小口出荷コストの課題など、地域経済そのものを支える物流支援を行うことを目指しています。

変わる働き方に応える、選べる運行体制を

営業所には現在10tトラック10台を配置し、来年には増車を予定しています。地場輸送と中距離・長距離を組み合わせた柔軟な配車体制を整え、将来的には20台規模での運用を計画しています。

近年、ドライバーの働き方や価値観は大きく変わりました。「稼げれば家に帰れなくても良い」という時代から、「2日に1回帰りたい」「毎日家に帰りたい」という生活との両立を重視するスタイルへと移り変わっています。
長距離・中距離・地場、いずれも選べる働き方を整え、ライフスタイルに合わせたキャリアを築ける環境づくりを進めています。

「話を聴く」ことから生まれる信頼

ドライバー一人ひとりには、それぞれの事情や考え方があります。

まずは話を全部聴く。愚痴でも何でも、まずは受け止める。そして曖昧にせず、きちんと答える。一方的に指示をするのではなく、対話を重ねながらお互いの立場を理解していくことで、信頼を生み、チームの強さにつながるのです。

会社側の視点と現場の視点、その両方の橋渡しをすることこそ、わたしの役割だと思って、「聴く姿勢」を大切にしています。

どんな会社でも動かすのは“人”です。人が気持ちよく働ける環境がなければ、いい仕事はできません。協調性があり、周囲の声に耳を傾けられる職場づくりこそが、離職の少ないチーム運営につながると考えています。

2028年、筑紫野マザーセンター完成に向けて

2028年、西日本で初となる「筑紫野マザーセンター」が稼働予定です。全国規模で取引のある冷菓及び冷食メーカーの在庫型センターとしての活用に加え、九州地区の共同配送を構築し、幹線輸送の要となる拠点を目指します。

2025年に伊丹、岡山東、福岡の順で営業所を開設し、横の連携を強化しております。筑紫野マザーセンター開設後も、輸配送を中心に連携しながら、現在お取引のあるお客様の在庫管理、九州地区の共同配送、生産地から消費地への幹線輸送など、多岐にはわたる物流機能を担う計画です。

社員を“使う”のではなく、“守る”会社へ

ワンロジの強みは、トラックと倉庫の両方を持つ一貫体制です。荷を探し回るのではなく、自社倉庫の荷物を安定的に運べることは、ドライバーの働き方改善にも直結します。

福岡営業所はまだ立ち上げ期ですが、「新しい車両」「新しい仲間」「新しい挑戦」が始まったばかりの今こそ、チームの土台をつくる大切なタイミングです。

みんな違って当然。だからこそ、話し合い、理解し合うことが大切だと思っています。
現場の声を聴きながら、助け合える仲間を増やし、社員を“使う”のではなく、“守る”会社にしていきます。

ここ福岡から、次の拠点へ、次のチームへ、そして次の働き方へ。新しい未来につながる挑戦が始まっています。