今回、ワンロジスティクスでは、社員の健康を守り、安心して長く働いていただくための福利厚生の一環として、「労災二次健診」を導入しました。
その取り組みにあたり、入間川病院のスタッフの皆様に会社まで訪問していただきました。
今回は、入間川病院の副院長兼看護部長を務める細谷様に、労災二次健診についてお話しいただきました。
毎年受ける健康診断。その結果に「異常値」があったとしても、自覚症状がないことから、そのままにしてしまう方も少なくありません。
社員一人ひとりが健康について考え、これからも元気に働き続けるために――。
今回は、医療の現場から見た「健康診断」や「労災二次健診」の大切さについてお届けします。
※中部エリアではまだ二次健診は実施しておらず、試験的導入として順次展開予定です。
健康で長く過ごすために、健診を受けることが大切
――労災二次健診を受けるメリットについて教えてください。
労災二次健診を受ける前提として、まずは年に一度の健康診断を受けることが重要です。別名一次健診と言い、こちらは受診の義務があります。昔に比べて人間の寿命も非常に長くなり、その分、さまざまな病気を経験する可能性も高くなっています。人生100年時代を楽しく、元気に生きていくためには、健康診断という方法が非常に効果的だと考えています。健康診断の目的は、第一に、現在の健康状態の把握、第二に異常の早期発見です。
しかし、せっかく健診結果に異常があっても、多くは症状の現れない、無症状であることです。本来であれば、この時点で医療機関への受診が必須ですが、大半の方は、そのまま放置されています。結果、脳や心臓の重篤な合併症など、症状が現れてから、慌てて治療を開始する場合が多くみられます。
そこで、労災二次健診の受診が重要となってきます。労災二次健診は、健康診断では行われない頸部と心臓の超音波検査を実施します。日本人が多く罹患している、高血圧、糖尿病は、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こす原因と言われています。超音波検査は痛みもなく、血管内の異常を見つけることが可能です。病気にかかっても、早期発見、早期治療が実現できると思います。
今後の、豊かな人生のために、健康診断や労災二次健診を上手に活用されることをおすすめします。
「健診を受けると働けなくなる」は誤解?
――健診について、勘違いされやすいことはありますか?
健康診断について、なかなか深くご理解いただけていないこともあります。今回のような労災二次健診を受けることで、『もしかすると会社で働けなくなるのではないか』と考え、健診を受けることを嫌がる方も中にはいらっしゃると聞いています。確かに、異常値があったから、“労災二次健診を受けることになった”は間違いない事実です。しかし、だからこそ、労災二次健診が必要なのです。
労災二次健診を取り入れている企業は、日本全国の企業でも僅かです。現在働かれている会社側の、皆様の命や健康をしっかりと見つめ、健康な状態で長く働いていただきたいという思いから行うものではないでしょうか。労災二次健診を受診することになった職員の皆様は、是非前向きに受診されてください。そして、自身の身体に向き合い、改めて健康の意味を理解して頂く機会となれば幸いです。
早期発見・早期治療が、健康を守る
――労災二次健診を受けないことで、どのようなリスクがありますか?
健診を受ける意義については、先ほども少しお話ししましたが、病気は症状があまり出ていない早い段階で気づき、治療することがとても重要です。
年齢を重ねる中で、病気になり、最終的に亡くなるという道筋をたどることは避けられません。ただ、できるだけ長く健康な体を保っていくためには、早く病気に気づき、早期に治療を始めることが何より重要だと考えています。重症になってからでも治療によって回復できる可能性はありますが、治療は皆様が思っている以上に身体的・精神的な負担が大きくなることがあります。
例えば、がんは誰にとっても大きなショックだと思いますが、現在は早期に発見して治療を始めることで、治癒が期待できるケースも増えています。その後も長く健康な生活を続けられる可能性があることは、健診を受ける大きなメリットです。ですので、健診を受けないことで、病気の発見や治療が遅れてしまう可能性があるということを、健診を受けることの重要性と合わせて考えていただければと思います。
医療者から、皆様へ
――最後に、皆様へメッセージをお願いします。
私たちは普段、病院で皆様と一緒に治療に向き合う医療者という立場ですが、何より皆様には、できるだけ長く健康でいていただきたいというのが、医療者としての切なる願いです。健康診断や労災二次健診をきっかけに、改めてご自身の体について振り返っていただければと思います。
私たちの体は生身ですから、いつ何が起こるか分かりません。『自分の体は何も問題ない、大丈夫』と思っていても、まずは自分の体の状態を知ることが、健康の第一歩ではないかと思います。
もし何か気になることがありましたら、いつでも病院の窓をたたいていただき、ご相談ください。
これからも皆様が健康で、楽しい人生を長く過ごしていただければと思っています。
健康に働き続けるために
今回の訪問を通して、労災二次健診は、病気を見つけるためだけではなく、社員一人ひとりが自分自身の健康と向き合うための大切な機会であることを学びました。
ワンロジスティクスでは、これからも社員の皆様が健康で安心して働き続けられる環境づくりを大切にしていきます。
入間川病院の皆様及び細谷様、この度は貴重なお話をありがとうございました。